其之四拾
「お勤めごくろうさまです」
「うむ。ごくろう、ごくろう・・・・って
何やらせてるんだよ」
僕は、和也に突っ込んだ。
ようやく自宅謹慎が解け、ひさしぶりな教室には、
変わらないクラスメイトたちがいた。
実は、登校するのが怖かった。
あんな事を起こした僕にクラスメイトはどんな対応を
してくるのだろう。
頭の中でいろんな事が巡り巡った。
だけど、心配するようなこともなく、それとは逆に
英雄になったかのように崇められた気がした。
そんなに話しをすることのなかったようなヤツでも、
僕にあの時の様子を聞きに来るくらいだ。
でも、麗華のクラスじゃ、株も大急落だろうな
・・・・アハハ
「おい、ところで。明日、テストだぞ。勉強大丈夫か?」
和也は心配そうに言った。
僕がずっとヘコんでいたのを知っていたから、
勉強に手が付いてないと思ったんだろう。
「ああ、バッチリ!バッチリ!まかせてよ」
僕は、いつにもなく強気に言った。
「ただし、日本史だけだけど・・・」
僕がそう言うと同時に和也も同じように言った。
僕らは顔を見合わせて笑った。
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「それじゃあ、テストを返すぞ・・・・
有田・・・石川・・・」
テスト直後の日本史の授業で、僕らの担任、井上が
採点後の答案を僕らに返却した。
僕が呼ばれるまで、案の定、点数の低い者だけ、
点数を読み上げた。
「沢井・・・・沢村・・・・」
僕の番だ。
「・・・・・・??・・・・・・
・・・・・ぐむぅ・・・・・」
井上の顔が歪んだのが感じ取れた。
僕は答案を受け取った。
「っしゃー!!!94点!!!」
思わず、僕は叫んだ。クラスの皆は、笑っていたが
拍手をしてくれた。
「・・・よ、よく頑張ったな・・・・・次も頑張れよ」
井上は少し動揺していたようだ。
僕のほんの些細な復讐は終わった。
もう必死になってやることもないだろう・・・
学生の本分は勉強というけれど、これからは今まで
やれなかったこと、自分のやりたいことに力を入れる
ことに決めたんだ。
いや、本当言うと、もう勉強はコリゴリって
だけだったりする・・・・すんません。
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